【自分の居場所を自分でつくる】激走戦隊カーレンジャー第7話「青は進入禁止?!」

カーレン各話レビュー
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先日、ネットラジオ番組に恭介役の岸さんがゲスト出演して、カーレンジャーを知らない壮一帆さんに説明するためにこの7話のストーリーをちょっとだけ取り上げていたんですよ。
何かとトンチキな話題ばかり取り上げられがちなカーレンジャーでも、イジメへの対抗のような教育的要素もあるんですよっていうつもりで岸さんは取り上げたんじゃないかと思うんですけど。

カーレンジャーってストーリーとしては正統派なんだけど、味付けが思いっきり変化球なんだよねーって私もいつも思ってます。
この変化球が受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれている気がします。

土門直樹17歳の視点から

末っ子直樹を4人が揃っていじめるという直樹の被害妄想は、彼のコミュニケーション力の未熟さや自己肯定感の低さから考えるとまぁ納得できますね。

それは彼の能力が特別低いわけではなくて(大人しい性格だと思うけど)、日本の高校生やその年齢ぐらいの子ってほとんどが閉じられた社会生活を送っているので、社会に出たときに必要とされる能力を養う機会がめったにない。

そう考えると、子どもっぽさが際立つ実や恭介でも、直樹から観ると「すごいな」って思う場面が描かれていないけど結構あったんじゃないかな。

他の自動車会社からデザイン能力を高く買われても、今のペガサスやカーレンジャーの一員としてはまだ居場所が見つけられていない直樹。周りから疎まれたとしても、それでもカーレンジャーに選ばれたからには役割を果たそうと、自らの居場所を自らで作り出そうとする

7話の教育的要素ってここだと思います。

学生時代は周囲の人間と同じようなことをしていれば、なんとなくコミュニティへの所属意識が感じられるんですけど、社会に出ようとすると「自分はこういう人間だ」ということを主張することが求められる。というのは社会からは「どんな価値観をもって社会にどのように貢献しようとしているか」を常に問われるので、隣と横並びでいたり指示されないと動けないのでは、居場所が見つからなくなるんですよね。

今回の場合だと、直樹が「自分で考えて動いた」から窮地に陥った4人を助けられたし、直樹も自信を得ていきます。
自信ってすごいもんで、それが自分の役割や生きる道すじの発見につながります。

彼はデザイン能力だけをみてスカウトした会社よりも、社会人としてカーレンジャーとして4人と一緒にいたいと思ったんだろうし、一緒にいるための役割を見つけたんだと思います。

そんな直樹も話数を重ねるにしたがって、「実と恭介は社会人としてヤバいんじゃ…?」と疑惑の眼差しを向けてくるので、精神的に成長したのか、それとも朱に交わって赤くなったのかっていうところが観ていて楽しいです。

好きなシーン


直樹の妄想の中の4人がまぁひどい顔して直樹を嫌ってる笑
最後の誕生日会のシーンと比べると表情のコントラストが強い笑
女性陣のひどい顔は描くのがためらわれたんで、実さんと恭介さんに代表してもらいました。


ブルーレーサーの人差し指と親指だけ立てるポーズ、見るたびに死んだおじいちゃん思い出す。
あれが了解の意志を表現してるって、直樹はどこの文化圏で育ったんだろうか。


「洗車機の動きをヒントに…」って得意げに振り返ったときの笑顔ね!!
5000兆点だぜ! カーデザイナーにしておくのもったいない笑

 

激走戦隊カーレンジャー第7話「青は進入禁止?!」はDVDのVol.1に収録されています。

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