【ほのぼの集団ボーゾック】激走戦隊カーレンジャー第4話「巨大化に赤信号」

カーレン各話レビュー
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タイトルに偽りありというか、巨大化したり縮小化したり忙しかったのはボーゾック側なのよね。カーレンジャーは「どうしよう(;´Д`)」とか言ってる割には数分で巨大化の目処がたつ。

「ボーゾックが芋長の芋ようかんを食べると巨大化し、コンビニ芋ようかんだと縮小化する」の公式は本編通して「なぜかそうなる」で片付けられているよ。

カーレンジャー世界では結果だけが最重要で理屈はどうでもいいことが多いので問題ないけどな!

宇宙暴走族ボーゾックという組織

ボーゾックって総長ガイナモ、副長ゼルモダという役割があるけれど、完全なピラミッド構造にはなっていないっていうのがそれまでの敵組織と違っていて面白いところです。

どちらかと言えばフラットな組織で、ワンパーという雑用係のような下級兵士はいるものの、毎週出てくるボーゾックとガイナモたちレギュラーメンバーはほぼ対等な関係性。
お互いにタメ語で話すし、「ボーゾック1の○○」といったようにそれぞれの才能や特技を評価している。

こういう関係性は暴走行為という趣味を通して集っているからだろうね。

 

今回は、ゾンネットから袖にされたガイナモをみて大爆笑していたグラッチが、ガイナモの怒りに触れて地球に逃げてくるところから話が始まる。

他の敵組織だったら、ボスを笑いものにするなんて即死ものですよ。
そもそもボスが異性からすげない扱いをされることがない。ボスは偉いからボスなのだ。

そういうところから見ても、ガイナモはボスじゃなくて、あくまで組織をまとめるリーダー的存在なんだろうと思います。

 

ゼルモダは戦闘能力は案外高いし凶悪な顔つきをしてるんだけど、ユーモアセンスが高くて、会話にダジャレやギャグをちょいちょい取り混ぜてる。土田晃之を彷彿するわ。

地球にやってきたグラッチはまるで観光気分だし、地球を花火にするために頑張ってない。
というより、惑星を花火にするっていうのはボーゾックにとっての暇つぶしなんじゃないかな。
ゾンネットも暇なので(?)縄跳びをする。これはAなVを想起せざるを得ませんね……😅

 

グラッチは侵略者なのに子どもの市太郎に丁寧な態度で「地球の美味しいもの」を尋ねたり、市太郎の母良江には強硬な態度をとったり、チグハグなところが異文化を感じさせますね。

でも、市太郎みたいな大人も宇宙人も舐めくさったようなクソガキに、「チーキュの子どもさん」って言うのがめっちゃかわいいのでわたしは真似してます!

市太郎がリストアップした炭水化物過多の食品群。たこ焼き、フライドチキン、いなりずし、と来て芋ようかんを食べたところでグラッチが突然の巨大化。観てるこっちも食べたグラッチも戸惑いしかないよ!

芋ようかん1つ100円

芋長の芋ようかん1つ100円

 

芋ようかんは突然に

巨大化したグラッチとカーレンジャーの戦いの特撮シーン(合成とかミニチュアとか)はアナログ感があって楽しいです。今はテレビ特撮では滅多に見なくなってしまった技術なので、こうしてみると新鮮でワクワクしてきます。

グラッチのお尻にフォーミュラーノバのビーム砲が当たったときのアニメーションなんて、遊び心があってかわいいです😊 当たったけど効いてないっていう表現が「☆?!」なんて!

 

なんだかんだあって、ボーゾック・カーレンジャー双方の作戦タイム。巨大化には持ち武器では歯が立たないことが分かったけど、さてどうするべきか。

クルマジックパワーで大体なんとかなる、と思わせてきたダップがここに来て「ものには限度があるよ」とか言い出してきてそっちに驚く。
一般市民を連行できるのに、社長は眠らせられるのに、武器はサクサク作れるのに、勝手に秘密基地は作れるのに、巨大化はできない。(゚Д゚)ハァ?

 

ここでダップが思い出したハザード星の星座伝説第二章。ダップの解釈によると、正しく美しいイメージで夢見れば夢のクルマが大きくなり、合体して巨大ロボにもなるという。

都合いい。

その前に、邪念入りまくりのカーレンジャーが正しく美しいイメージを持つのって、ハードル高くないか!?
って思ったんだけど、クルマに対してだけは純粋な気持ちを持っているカーレンジャーなので、星座からの力を受け取ってクルマの巨大化成功。

都合いい(2回目)。

ただ、夢見てるシーンは集団催眠というかコックリさんを呼び出すのに似てる😅
ぜったい10円玉から指を離しちゃだめだぞ!! って言われるやつ。
カーレンジャーは少々アブない感じのする場面が一番リアリティがあるね!!

市太郎は1日に2度捕まる

宇宙人だろうが巨大化しようが危機を感じない子どもさんなので、グラッチに再び捕まる市太郎。捕まったときは表情変わらないのに、グラッチをからかうときは活き活きするような子どもさんです。

「母ちゃんに電話してチーキュの美味しいものを買ってこさせないと、お前から食べてしまうぞ」って、市太郎の時価安いなー。
とは言え、ダップのカーレンジャーに対する扱いよりも良心的に思われます。

こうして美味しいものを食べ終えたボーゾックのMMモグーが巨大化するかと思いきや、なんと人差し指サイズにちっちゃくなっちゃって次回へ続く!

ええーここで!?

小ネタ

もとに戻ったグラッチを迎えに来たゼルモダの、「持つべきものはゼルモダって感じ? みたいな~?」
語尾を上げる言い方ってこの頃からの若者ことばなんでしょうね。以前は「乱れた日本語」のように取り上げられることも多かった語尾上げですが、今は話題にされることも少なくなったので定着したと言えるのではないでしょうか。知らんけど。

 

コンビニの芋ようかんを食べて小さくなってしまったMMモグーが「こんなんなりました~」
占い師の泉アツノさんが「こんなんでましたけど~」と言って流行したセリフのパロディですね。
MMモグーの声が甲高くなっているのも、縮小化したからでもあるし、泉さんの言い方をなぞらえたからでもあると思います。

 
激走戦隊カーレンジャー第4話「巨大化に赤信号」はDVDのVol.1に収録されています。

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