フラッシュマンファンなら持ってて損はない1冊。
放映終了直後に発刊されたこの本、ファンが喜ぶようなすっごいディープな内容満載です。
30年以上前に出た本なので今から買うならもちろん古本しかないのですが、結構なプレミア価格になってるんですよね…。
そこで購入を迷っている方のため、内容をご紹介します!
ぶっちゃけ、本編見てなくても語れるようになるくらい情報盛りだくさんなので、めちゃくちゃ実用的ですよ!
パーフェクトマニュアルって?
徳間書店から発刊されたシリーズでいずれも資料価値が高く、ターゲット層は大人のファンです。
それもそのはず、テレビランド編集部が編集してるから!!
- 超電子バイオマン
- 電撃戦隊チェンジマン
- 巨獣特捜ジャスピオン
- 超新星フラッシュマン
以上4冊がシリーズ発刊されています。
超新星フラッシュマンパーフェクトマニュアル目次
まずは目次を見てほしい。濃い匂いがプンプンするでしょ!?
Pin-Up
挟み込みの大型ピンナップは表面が変身前のフラッシュマン(秋服)、裏面が実験帝国メスの華、レー・ネフェル、ウルク、キルトの3人です。
もちろん撮り下ろし。
オープニング
オープニング映像をクレジットタイトル付きのコマ写真で紹介。
こういうの、眺めるだけでオープニング曲が脳内で流れて楽しいです。
次ページからはフラッシュマン5人の紹介。一人ずつ見開きで変身前・変身後のスチール写真と長文コメント。
コメント内容は番組終了しての感想や演じた役の話や小さい頃のエピソードなどで、役者さんへの親近感が湧きます。
EPISODE GRAFFITI
スチール写真で蘇る全話紹介。
1話あたり2〜10枚の豊富な写真とキャプションで振り返ります。
50話の紹介に20ページを費やしているので見応え充分!
PRISM FLASH
変身ポーズからフラッシュ星のデータから戦力から完全網羅。
変身前のワードローブまで全部載せてて、狂気じみてるデータファイルです。
巻頭からこのコーナーまですべてカラーグラフ!
58ページも!
これだけでも情報量が半端ではないことがお分かりいただけると思います。
PRODUCER MESSAGE
「超新星フラッシュマン後記」とタイトル付けられた鈴木武幸プロデューサーのコラム。
企画づくりにあたって、報道される中国残留孤児の姿に胸を痛め、「宇宙の孤児」の物語を設定したことなどが語られています。
フラッシュマンたちは宇宙人に誘拐されるものの、フラッシュ星人に助けられ成長した過去を持ちます。
20年後、故郷の危機知り地球を救うため、そして本当の両親を探すために戻ってくるところから物語が始まります。
この重い物語をなぜスーパー戦隊シリーズに織り込んだのか、鈴木プロデューサーのコラムに込められているので、全話完走したらぜひ読んでいただきたいです!
STORY DIGEST
全話あらすじと裏話、獣戦士のデザイン画とデータ紹介。
のみならず、空きスペースさえあれば「フラッシュマン完全攻略法番外編」と称されたミニコラムを入れてくる徹底した紙面づくり!
カラーページのスチール写真に続いてモノクロページでは文字による全話紹介をしています。
これだけ全話レビューに紙面を割いているのは、当時は全話ソフト化の予定がなかったからだと思われます。
実際、『超新星フラッシュマン』の全話初ソフト化は2010年のDVDを待たなければいけなかったのですから、さもありなん。
シナリオ再録
21話『悲しみのサラ』(脚本・島田満)と50話『さらば!故郷の星』(脚本・曽田博久)の再録。
黒地に白抜きの明朝体で読みにくいんだけど!!
21話はサラの前に兄と称する青年ミランが現れるものの、じつは獣戦士だったというストーリー。
切ないロマンスが胸を打つ名作なので再録に選ばれたのわかる〜〜!!
フラッシュマン完全攻略法
制作裏話やテレビランドに送られたイラスト、ロケ地情報、スタッフコラムなど本編を見ているだけでは分からない秘話満載のコーナー。
スタッフコラムのメンバーは以下の通り。
- 長石多可男(監督)
- 東條昭平(監督)
- 曽田博久(脚本)
- 矢島信男(特撮監督)・鈴木昶(操演)・高橋政千(撮影)の鼎談
- 藤井邦夫(脚本)
- 船越幹雄(操演)
このコーナーは飛び抜けて同人誌っぽい内容になっております笑
EMPIRE MESS
再びカラーページで今度は改造実験帝国メス側の紹介です。
幹部陣を演じた俳優さんたちの長文コメント付きです。
清水紘治さんがお子さんに悪役で出演することを相談した話や、中田譲治さんが高畑淳子さんに相談した話が好きですね。
演じた人は人間なんだな〜って思えて。
出渕裕PRISM ESSAY
キャラクターデザインをされた出渕裕さんの直筆エッセイ。
フラッシュマンとメスの集合絵、ものすごく可愛い上に貴重ですよ!
エッセイはデザインコンセプトについて書かれています。
CHARACTER & MECHANISM DATA
マスク、レギュラースーツ、武器、ロボ、メス側キャラクター等のデザイン画集。
シャープなデザインが格好いいんですよねー!
企画書
全35ページのうち16ページを抜粋して紹介。
主に初期設定部分が掲載されていて、補佐役ロボットマグの名前がジジになっていたりと興味深いです。
ジジの設定が可愛くて、「地球のことをあまりにも知らないため日夜テレビを見て勉強している」!
番組広報
テレビ朝日から配布された番組広報。
内容は概要やキャラクター紹介、最後に1話のあらすじです。
特撮絵コンテ
フラッシュタイタン変形シーンの絵コンテ。
製作予定表
最終3話分の予定表。
解説がないと見てもよく分からない……
見る人が見るとエモいんだろうと思います。
PRISM MUSIC WORLD
- 音楽担当の田中公平さんへのインタビュー
- 譜面付き主題歌・挿入歌紹介
- BGMのコラム
- BGMメニュー
フラッシュマンはスーパー戦隊史上初めて2号ロボットが登場した作品ということもあり、大幅にBGMも増えて『音楽集Ⅱ』も発売されました。
パーフェクトマニュアルでは、アルバム収録されていない35話のピアノ曲も譜面で掲載しています。
ANOTHER SHOT OF FLASHMAN
番組以外でキャストが登場したときのスチール集。
- IN後楽園
- INスポーツ大将
- IN横浜スタジアム
放映リスト
- 放映No.
- 製作No.
- 放映日
- サブタイトル
- 脚本
- 監督
- 獣戦士
- 挿入歌
- ゲスト
なんてったって!フラッシュマン!!
ここから巻末まで3度目のカラーページです。
ゲストスチール、本編では使われなかったシーン、メスの変装ショット。
女子たち多めのスチール集ですが、なかでもレー・ネフェル役の萩原佐代子さんが1ページに1枚ドーンと載ってて、これがめちゃくちゃかわいい。
パーフェクトマニュアルを出版した徳間書店からは『超新星フラッシュマン写真集』というのも出ているのですが、ここに使われなかった写真なのかなー?と思います。
そしてスタッフやキャストの1年を追ったアルバムです。
テレビには映らないスタッフさんたちも各人1枚掲載していて、すごいとしか言えない。
大人向けに編集された本だからこそできたのかもしれないけど、空前絶後じゃなかろうか。
エンディング
EDもOP同様、コマ写真で掲載。
その下の、フラッシュマンとマグが手を振ってる写真もとても良いです。
まとめ:見つけたら即買っておこう
1冊あれば30年たっても楽しめるように作ってあるので、もしどこかのオタク系中古ショップで見かけた際には迷わず買っておいていいですよ!
欲を言えばこれくらい完璧な内容の本、できればこれからもどこかの出版社から出てほしい〜〜〜!!