皆さんはご存知でしょうか?
激走戦隊カーレンジャー34話『恋の世話焼き割り込み娘』は、オンエア時とDVD等ソフト化されたものでは一部の映像が異なることを……。
たまたま34話を録画したビデオテープを持っていたので検証してみました!
比較画像
映像が違うシーンは、デビルボーゾック一の追っかけ激写野郎FFムンチョリから追いかけられるラジエッタが、ラジエッカーを必死に運転するほんの数秒です。
まずはDVDから。
!!初代ラジエッタです!
そしてオンエア時は……
なんと、2代目ラジエッタです。
横顔だし画質が悪いので分かりにくいかもしれませんが、鼻や口に注目すると初代とは「雰囲気が変わってる」ことが分かると思います。
ここで、私は疑問が浮かびました。
34話はラジエッタが2代目に「雰囲気が変わった」回です。この追いかけられるシーンより前に、土星のおでん屋ではすでに2代目が登場しています。
なぜわざわざ初代のシーンに差し替えたのでしょうか?
2代目ラジエッタが運転しているTV版のままソフト化することに、なにか問題があったのでしょうか?
いつ差し替えられたのか?
カーレンジャー放映終了後の1997年4月からビデオが発売・レンタルされていますので、こちらで確認したところすでに差し替わっていました。
ということで、TV版は放映時の1回限り、その後ビデオ化する際にシーンを差し替えたと考えて良さそうです。
なぜ差し替えたのか?
これは全くの謎です。
アニメでは、TV版よりもクォリティーをアップしてソフト化することはたびたびありますが、実写ドラマや特撮のTV版をソフト化する際にシーンを差し替えることは滅多にないでしょう。
映画『キングコング対ゴジラ』(1962年)は、再編集の際にオリジナルフィルムが一部紛失し長らく行方不明だったものの近年発見され、完全修復版が4Kマスターで復元されています。
もしかしたら、34話の場合も「オンエア時のフィルムが紛失したため仕方なく保管していた初代の同じシーンを入れた」ということは考えられますね。
また、このシーンはFFムンチョリに煽られているのを気にして、ラジエッタが後ろを振り向きながら逃げているのですが、TV版のほうがわき見運転している時間が長いので「危険運転だ」と視聴者からクレームが入ったための差し替えなのかもしれません。
いずれにせよ、まったく手がかりがないので想像の範囲にすぎません。
いつか関係者からの証言があるかもしれませんが、それも難しいだろうと考えています。