激走戦隊カーレンジャーの特徴の1つ、「実写ギャグ」に加速がかかってくるのがはっきりと分かるのが10話。
状況は明らかにおかしいのに登場人物は真面目に取り組み、出来事はド派手に展開・収束していくっていうギャグのセオリーを完全に踏まえていますので、注目して見てほしいです。
また、この回は曽田博久さんが書かれています。
激走戦隊カーレンジャーの曽田さんの回は、浦沢義雄さんの脚本に負けず劣らずぶっ飛んだギャグが多くて楽しいです。
型式がきっちり決まってる笑いで、要点を確実に抑えているので、安心して見ていられるんですよね。曽田脚本には落語のような美しさを感じます。
さて、10話は控えめな性格の直樹がボーゾックに自転車暴走族にされる回です。
でもですね、暴走してるときの格好が鉢巻き+ハッピって昔のドルオタみたいだね!??
どうしてこんなスタイルになったのか全然わからねぇ……。
ボーゾックLLオネネの暴走力のため取り逃がしたカーレンジャーたち。
「直樹を助け出すべき」と主張する菜摘に対して「LLオネネを倒す方法を考えるほうが先」というダップ。
菜摘が直樹を弟にしたいって言ってたときは姉弟のように仲良く過ごすのが大切だって言ってたくせに、簡単に手のひら返すダップにあきれる菜摘。
1クール目のダップの人間味の無さ~~😩と、つい思っちゃうんだけどそれは地球人からみた思い上がりかもしれない。
ダップはボーゾックを打倒することに人生すべてをかけているから、直樹を見捨てることはいわゆる「大事の前の小事」という思想の持ち主なのかもね。共感しづらいけども。
矛盾をつかれてごまかそうとするダップを、カーレンジャーはそれこそお兄ちゃんやお姉ちゃんが叱るように接するんだよね。
ダップとカーレンジャーの関係がだんだん近づいていくのを、こういうさり気ないシーンに込めているのだなぁと思います。
「かわいい弟を救うのは姉さんの役目」と菜摘は一人で暴走する直樹たちの前に立ちふさがります。
弟がいたらプロレスやチャンバラがしたいって言ってた強いお姉さんは、愛情もすごくあるわけですよ。
ここは男勝りな菜摘が持つ優しさを理解してほしいな。
さて、菜摘はスパナを両手に握ってすわ暴力行為かと思いきや、暴走族の自転車をバラバラに解体して暴走そのものをストップさせる。
このシーン、「ギャグマンガ的表現を実写化しました」って感じでカーレンジャーを象徴しています。
こういう直球表現に、実家に帰ってきたような懐かしさや居心地の良さを感じる人が、カーレン好きとして完走するんじゃないでしょうか。
わたしはもちろん、気持ちよさを感じます!
菜摘を追いかけてきた3人は、倒れている菜摘と直樹を見つけます。
直樹の鉢巻きを取ると正気に戻ることが分かりましたが、あえて再び直樹に鉢巻きをつけさせてLLオネネに対抗するパワーを発揮してもらう作戦を菜摘は思いつきました。
獅子が我が子を崖から突き落とすような厳しさを持ったお姉ちゃんだ~。
直樹に強く育ってほしいと願う愛情の暴走族や!
200kgと書かれた重りと菜摘をリヤカーに乗せて自転車で引っ張る特訓を始めた直樹。
そんな重り、マンガの中でしか見たこと無い!
それにしても煽りと励ましを交互にいれてくる菜摘の指導力、レベル高いなぁ。
菜摘のおかげで数時間で脚力増強に成功した直樹。
暴走族化しなくても、最高時速350kmのスピーダーマシンをママチャリで追い抜きます。
LLオネネが直樹の太ももを触ってくるけど、セクハラじゃなくて太さや硬さでを瞬発力を確かめているのですね。
自転車スピード勝負かと思いきや、LLオネネにチョップして走行不能にし、しかも「見たか、正義の走り!!」って決めゼリフは卑怯にも程がある。直樹の心の闇……。
ここで変身するわけですが、今回はワイヤーアクションをガンガン使っているので、グリーンレーサーの力強さやブルーレーサーのスピーディーで軽やかな動きを堪能できます。
RVロボもワイヤー使ってヘアピンキックしてます。操縦者とシンクロするんですねぇ。
小ネタ
- バリバリアンでゾンネットがフィットネスバイク(?)に乗って運動しているシーン、自転車回の伏線なんだろうけど、ゾンちゃんの笑顔も素敵だし揺れる胸にも目が釘付けだ!!
- 激走戦隊カーレンジャーは意外なのりものにも名前が付けられています。直樹の暴走族ママチャリは「バリバイシクル」、菜摘が乗ってるスクーターは「なっちゃん」といいます。
- グリーンレーサーの「お待たせ!」は今回が初めてじゃないかな。グリーンレーサーの「お待たせ!」がとても好きです。
激走戦隊カーレンジャー第10話「大逆転!!自転車教習」はDVDのVol.1に収録されています。