【天馬社長をプロファイリングしたい】激走戦隊カーレンジャー第3話「正義の初心者印(マーク)」

カーレン各話レビュー
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さて、3話。

巷間では「根性を叩き直されて不真面目になった無機物が人間を襲う(真面目→不真面目)」キャッチーなシーンばかりが取り上げられがちですが、話の本筋としては「地球を守る使命感が薄い恭介が、仲間のピンチに際して心を入れ替え、平和への決意を新たにする(不真面目→真面目)」のです。

いい感じに対比されているし、本筋は道徳番組っぽいよね。

でも激走戦隊カーレンジャーなのであぶり出しみたいになってる。
別に気づかんでもええけどっていう作りだよ。それか、企画を通すための仮の姿かもしれない。
もう、どっちが本筋でもよくなってくる。脳みそが溶けていく。

天馬総一郎という社長

社員が激走戦隊カーレンジャーになったり、会社が宇宙人によって秘密基地にされ、さらにはダップが住み込こんでいるのに、ぜーんぜん気づかない社長。

どんだけ経営に関心がないんだ!?
銀行の残高しか気にならないのか!?(11話)

そのバックグラウンドに興味津々です!

クルマが趣味

まず、社長の自家用車なんですけど、ケータハムのスーパーセブンというクラッシックカー。
車には全然詳しくないわたしでも分かります。これ、完全に趣味の世界のクルマですやん。

長袖を着ている時期にオープンカーに乗るくらい日常使いしてるんだし、社長はかなりのクルマ狂なんだろうね。
しかも、2話と3話でモデル違いに乗ってるからね。クルマ好きでもあるし財力もなかなかありそうだ。

おしゃれさん

社長の資産に関する裏付けはもう少しあるよ。
一つのヒントはおしゃれなこと。

外気を直接受けるオープンカーに乗る以上、防寒対策もバッチリな社長だけど、これがまた実用性よりもスーパーセブンに合うかどうかで決めてるとしか思えないアイテムセレクト。

2話で朝礼中の格好といい、英国ファッションにこだわりがあるっぽい。
3話で初登場する奥さんの天馬良江も、ブティックの紙袋を手に提げてデパート帰りのような様相だ。

豪邸住まい

株式会社ペガサスの住所は「東京都大田区天之浦3-10-2」。
「天之浦」という地名は架空だが、社長の家も大田区内だと推定すると、大田区の豪邸……田園調布なのかもしれない。

インテリアも壁に印象派らしい絵画が飾られているし、花瓶には大型の花(ラン?)が挿してあるし、清潔感がある品の良いお宅だなぁと思いました。

シンプルな性格

悪い宇宙人が真面目な掃除機を不真面目にしたために母親が掃除機に襲われている、と助けを求めた息子に対し、「そりゃあ大変だ!」と顔色を変えて飛び出していく。
にわかに信じがたい息子の話を疑いもせず、家族思いの一面が見られる。

素直でお人好しの男なんだろう。トレーニングを「運動不足だったから」と挙動不審な動きを示す社員たちを訝しみながらも、愛車を名車と煽てられてすぐにのせられるシンプルな性格をしている。

というかこのシーン、強風にあおられてヘアスタイルが乱れまくった実ばかりに目がいって会話が頭に入ってこないよ!

たぶん、こういうバックグラウンド

というわけで天馬総一郎社長のバックグラウンドを考えてみました!

金持ちの家の生まれで伸び伸びと自由に育てられ、善人そのものだが、カーレンジャー世界の呪縛からは逃れられず、頭の中はシンプル。そのため家業の後継者レースにエントリーもされず、財産だけは多めに分与された。

このときの資産運用だけで生活できるものの、減税対策のため株式会社ペガサスを1~2年前に創業。
創業の経緯や自分の趣味(クルマ)に携わっていたいこともあり、社長業にはあまり身が入っていない。

社員の採用時には、能力資質よりもクルマ好きであることを重視した。
家族の記念日に花を贈るような優しさもある。
これまでの人生が調子良かったので、これからもどうにかなるだろうと思っている。

こんな感じかなっ!

今回のペガサス社員

就業時間中に社員全員(+ダップ)で基礎トレーニングか、おめでてーな!

普段はだらけたサラリーマンなのに、変身後は機敏な動きを見せているカーレンジャーたちなので、このようなトレーニングの必要性が見えないんですよね。
あえて必要性をひねり出すならば、このいずれかでしょうか。

  • 変身中は一時的に運動能力が向上するだけであり、変身解除するとなんらかの機能障害が残る可能性があるためその予防としての体力トレーニング
  • 会社員と地球防衛の両立は難しいということに5人が気づくより先に、カーレンジャーとしての経験値を積ませて既成事実をつくる、ダップによるブラック企業なみの洗脳作戦
  • トレーニング自体に意味はなく、ダップが未熟な地球人を導いていくための、マウンティング行為

またダップに辛辣な書き方をするんだけど、この時点ではまだカーレンジャーに全幅の信頼は置いていないと思う。見るからに頼りなく、実際、中身もぐーたらだ。
ダップには、この5人をボーゾックに対抗できるだけの戦力に仕立て上げなければという気負いもあるだろう。
何しろ相手は面白がって惑星を花火にするくらい残忍だ。

 

なので、こういったトレーニングに限らずとも、チームワークを高めるための一手段として全員が同じことをするっていうのは有りだと思います。

ただしダップにその目的があったにせよ、全体に共有されていないので、カーレンジャーにとっては「やらされている」意識ばかり強くなり、このままではいずれダップへの不信や不満が高まった可能性が高いです。

 

3話の本筋は最初に書いたとおりなんだけど、恭介の平和への決意表明の独白を

「なにを一人でブツブツ言ってんだ? 早く戦えダップ!」

って話も聴かずに超上から目線で片付けるハザード星人。くっそ腹立つわぁぁ!!

恭介が戦闘に加わったのを自分の手柄のように考えているし、自主性の育たない指導方法だしで、このチームの行く末に懸念を感じざるをえない!
(なお、無事にハッピーエンドを迎えるもよう)

今回のボーゾック

天馬家に突如としてRRリーが闖入してくる画は誠にシュールだ。
「真面目なやつらを立派な不真面目にしてやる」

たぶんボーゾックって計画性や合理性を求めても端から無いんだろう。
バカに特有の力強い野性味を感じる!!

それなのに作戦立案者のガイナモに「あんた、すごぉ~~く頭イイ!」って言い切ったゾンネットちゃん、ほどよくお酒に酔ってて色っぽいというよりカワイイ!

ガイナモの思いつきで副長の座が脅かされるゼルモダだけど、単なるワンパー操り師なんじゃなくて、単体で強いんだよね。一発の電撃でカーレンジャー4人をひっくり返すだけの実力がある。

小ネタ

不真面目になった無機物が元通りになり、家具や家電製品が外に散らばってしまったのを見た社長が鼻歌を歌うが、これは「サカイ引越センター」の人気CM
一世を風靡するほど流行しました。

 

こんな感じで今回のレビューは以上!
次回はいよいよ芋ようかんでボーゾックが巨大化するぞ!

激走戦隊カーレンジャー第3話「正義の初心者印(マーク)」はDVDのVol.1に収録されています。

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